ダルマさんはいつも転んでる

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キャメロンはどうして重要な決定を国民投票に委ねたのか

どうも、ダルマです。

今日は世界に衝撃が走りました。そう、イギリスの国民投票EU離脱派が残留派に勝利したというニュースです。

www3.nhk.or.jp

なぜキャメロンは国民投票という選択を取ったのか

 NHKに同じ疑問を解説する記事がありました。

www3.nhk.or.jp

 そこにはこうあります。

ねらいは、イギリス独立党の勢いに歯止めをかけるとともに、EU離脱派の議員を押さえ込むことにあったとみられています。 

  言ってしまえば自らの地位を守るため、政治的な賭けに出たということになります。

重要な決定は国民投票に委ねるべきではない

 イギリスのEU離脱。それはイギリス国内の問題にとどまらず、EU加盟国はもちろんのこと世界全体に大きな影響をもたらす重要なインシデントです。それを国民投票に委ねてよかったのか。もちろんNOです。

 イギリスでの国民投票の実施は、今回のような全国規模では過去1回。1975年のEC(EUの前身の欧州共同体)加盟を巡る国民投票のみのようです。

 そもそも議院内閣制を取る国が国民投票を実施するのは珍しいのではないでしょうか。なぜなら、議院内閣制を取る国は、重要な決定事項は国民の投票によって選ばれた議員に委ねられており、それがポピュリズムに流されない「正しい」道を選択するとされてきたから。日本では憲法改正時にしか国民投票は認められていません。

 残念ながら、国民の投票により選ばれた議員が必ずしも信用されているとは言えず、時には「誤った」選択をしてしまうこともあるため、定期的に国民投票(あるいは住民投票)を望む声があるのも確かです。

 それでも尚、国民投票は行うべきではないと私は考えていますし、特に今回のような国内だけでなく国外にも大きな影響を及ぼす重要な決定事項については、国民に委ねるわけではないのです。私には、今回の対応が権力者の責任放棄としか思えないのです。

ナショナリズムの喚起 EU各国へ波及するといよいよ崩壊の道へ

 今回のEU離脱の決定を受け、この波は各国へ波及するものと思われます。各国の離脱派が各国政府に向けての圧力を強めることでしょう。

 EUは「ひとつのヨーロッパ」を目指した壮大な実験です。ところが「ひとつのヨーロッパ」を目指して他国と距離が近づけば近づくほど、各国との言語、文化の違いが鮮明になり、ナショナリズムが喚起されていったのではないかと推測します。そこに移民問題、テロリストなどのセキュリティに対する不安が加わり、大きなうねりが生まれたのだと思います。

 今後、各国で国民投票が実施され、離脱派が上回った時、EUの構想そのものが崩壊し、EU経済圏の中でメリットを享受しようとしていた企業にとっては大きな戦略の見直しを迫られるのは必然と言えます。

しばらくは、不安定な状態が続きますね。

では。

 

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